2011年05月18日

東日本大震災 その3〜ショックと反動

今日も東日本の大震災に関連して記事を書かせていただきます。

2ヶ月以上がたった今、被災された方、比較的被害が少なかった方、

被災されなかったみなさん、いかがされているでしょうか。


3/11の震災は本当に規模でたくさんの被害をもたらしています。


まだまだ復興への道筋すら見えないところもたくさんあるのだと思います。


とても信じられないような出来事が起こると

まずはそれを現実的な事実として受け止めるまでにちょっと時間がかかります。


その現実を受け止めるまでの時間、心はショック状態に陥ってしまいます。


「ショック状態」とさらっと言葉で流してしまいがちですが、

普段は無意識でされている心身の機能の統制システムが破綻している状態

と捉えていただければいいのかなと思います。


頭とカラダと心と

そういう自分を構成するものたちの間で

つながりが切れてしまっているような感じです。


なんとか目の前のことに対処しなくては

この現実とどう折り合いをつけたらいいのか、と

頭はきっとフル回転していますね。


心はどうでしょうか。

感じているけど、そんなの受け止めている暇もなかったりしませんか?


カラダは?硬くなっていませんか?

呼吸はしっかり深く行われているでしょうか。



時間がたってくるとショック状態にある間に蓄積していたものが

出てこられるようになります。


それはどのくらいの時間がかかるのかはわかりません。

今かもしれないし

これからもっと落ち着いてからかもしれません

ただ、そういうことがあるということを知っておいていただけるだけでも

自分の反応をある程度受け止められるかもしれません。


出てくるまでには、無意識で抑えてしまっていますから

抑えていた反動で、強く感じてしまうかもしれませんし

自分の古い痛みを伴って溢れ出してしまうこともあるかもしれません。

我慢していた自分に気づいて、

その反動で何かに思い切り溺れてしまったりするかもしれません。

言葉や振る舞いが荒っぽくなってしまうかもしれません。

逆にすごく明るく振舞ってしまったり、ね。


周りの人もそうですが、自分自身にも

そういうことは同じく起こる可能性があります。


そんなとき、ただ、わかってもらいたいだけなんですよね。


気持ちを受け止めてもらいたいんです。


人も、感情も、同じくそうだと思います。


感じたくないからという理由で

感じることも、そこにあることも認めてもらえないとしたら

やっぱり寂しいものですもんね。


本当の意味で受け止められるのは自分自身でしかありませんから

まずは自分で自分に気づいてあられるのが一番ですが


そういうことってあるんだなという情報としてただ知っていていただけるだけでも

周りに起きたとき、自分がなってしまったとき

かなり選択が変わると思いますので

お伝えしたいと思いました。




本人が気づいてない部分や否定している部分に関して

他人というものは手が出せません。


どんなに救いを求めていても、受け取るように心が開かれていなければ

介入できないんです。


カウンセリングでもそうですが、普通の人間関係でも同じです。

本人の許可なしに心に踏み込んで選択を変えさせるということはできません。


意識的にしろ無意識的にしろ本人が決めることです。


私でも、だれでもです。


ですからセルフケアというものがとても大切なんですね。


私たちに出来ることは

サポートが求められたときにそのお手伝いをすること

見守ること、共に泣き、共に喜ぶこと

そして一番は自分と向き合うことだと思っています。


今後、まだまだたくさんのサポートが必要です。


心の問題だけでなく。


ブログを再開したことで

私もまた自分自身と向き合うことになりました。


亡くなった人たちや、残された人たちがたくさんいます。


そして生きている私たち

何が出来るのか、手探りですが考え続けたいと思います。

それが共に生きることだと思っています。









































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